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NPOの活動とボランティアは、切っても切り離せない関係です。
しかし、ボランティアを団体の活動に受け入れる時、皆さんは、「ボランティアに関わるリスク」を意識することはあるでしょうか？
もし、ボランティアが活動中に事故を起こしてしまったら？活動の中で、一般住民とトラブルを起こしてしまったら？
今回の講座は、ボランティアの安全管理や、実際にトラブルが生じた場合の備えなど、ボランティア受け入れにつきまとうリスクについて、きちんと管理する方法を学ぶことを目的として、ＮＰＯリスク・マネジメント・オフィス代表の中原美香さんをお迎し行われました。
ボランティア受入れにおいて、かならず発生するリスク。これを負わない方法はただ一つ、ボランティアを受け入れないこと。それ以外に方法はありません。しかし、活動の上でボランティアは必須。ではリスクに対し、どのようなことに注意したらよいのでしょうか？
講座は、「リスク」「リスク・マネジメント」とは何か？という基礎的な事項から始まり、実際に発生するリスクの例と、リスク発生時に生じる損失例について解説があり、その後、法的な観点から、ボランティア個人にも、民事責任・刑事責任が問われることや、事故に対する予見可能性や回避可能性について、必要な注意義務があること。また、団体にも使用者責任が問われることが指摘され、実際に裁判となった事例として、２つの判例を紹介し、どのような点が争点となったのかを見ていきました。
最期に、実際にリスク管理の手法についての一連の流れについて学び、講座は終了となりました。
リスクへの備えとして、ボランティア保険をかけるだけではなく、事故が発生しないよう、いかにして事前に予防と対処法を備え、万一の時に組織が受けるマイナスの効果を押さえていくかが大切なのです。
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