第7回会計税務講座
 これでバッチリ!NPOの会計監査のツボ

 ●講師:橋本潤子さん(公認会計士)
 ●日時:2009.3/5(木) 13:30〜16:30

 
3月5日会計講座の様子
3月5日会計講座の様子
 監査はNPOの社会的信用を高めてくれる大切なものです。公認会計士の橋本潤子氏をお招きし、会計監査を行う・受ける際のポイントを教えていただきました。

○会計の目的
 会計 account ・・・説明すること。
 NPOの会計では「お金が適切に使われたこと」を「会員・(NPO法人であれば)所轄庁・(助成金をもらっていれば)助成金申請先など」に説明します。
 公益を追求するNPOにとって、会計や事業についての情報を公開することは、社会的責任を果たし、信用を得ることにつながります。

○監事の役割
 NPOの監事には、運営や会計に携わっていない第三者が就きます。団体の運営や会計をチェックして、適正だ(客観的に見て納得できる)ということを保証するのが監事の役割です。

○会計監査
 (1)取引→(2)記録(記帳)→(3)決算書 の各段階がそれぞれ適正かどうかをチェックします。決算書が帳簿に基づいて作成されているか、帳簿残高が適正であるかを、会計書類と突合せて確認します。
 このとき全ての取引について突合せることはできないので、金額の大きいものや、ざっと見たときに引っかかりを感じるものをピックアップしてチェックします。

 また、適切な内部統制(各種内部ルール、業務分担、責任や権限の明確化など)が働いているか(内部統制)、計上されている資産や負債が存在するか(実在性)、全ての取引が記帳されているか(網羅性)、領収書などの証拠書類が保管されているか(証拠書類・補助簿等の管理保存)、などの視点から監査を行います。

 今回の講座で使用した『NPO法人の監事の監査チェックリスト』((特活)NPO会計税務専門家ネットワーク作成)は、こちらのホームページからダウンロードできます。

「NPO会計税務サポートサイト」http://www.npoatpro.org/potal/

 いろいろなツールを上手に活用して、忙しい春を乗り切ってください。

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