●講師:大久保洋子さん(成蹊大学教授、ADL対応型高齢者体操研究会会長)
○プログラム○
10:30〜12:00 講義「高齢者の体とこころ」「高齢者体操の効果」
13:00〜14:30 講義「ADLの低い高齢者及び、障害のある高齢者への指導法」
14:45〜17:40 実技「ベッドとイスで行うADL体操指導法の実際」
さわやかな秋空のなか、50名を越す参加者でにぎわった。参加者は、デイサービス関係者はじめ、高齢者に携わる人が主であった。
ADLというのはActivities of Daily Livingの略で日常生活動作能力と訳される。高齢者の場合、脳の判断にからだがついていくことができないことから、彼らのADLを自立に向けて回復させ、維持・向上させるというのがこの体操である。
午前は、大久保洋子著『なぜするどうする高齢者体操』(ADL対応型高齢者体操研究会、2004年3月第8刷)というテキストを基に話が進められたが、実際に参加者も一緒に手や指を動かして筋肉の動きや姿勢を確認する場面も見られた。
大久保さんは、高齢者のADLにおいて筋肉と姿勢がいかに大切か、この体操をすることによって再生しうるものが再生できるとし、その目的は、血液循環・呼吸循環・脳の活性化を促すことだと午前の話を締めた。
午後はスウェーデンの社会福祉事情・高齢者住居などが盛り込まれたビデオ観賞。続いて大久保さんの指示に従いADL体操の体験。参加者自身がからだを動かしたり、呼吸を整える意味から声を出したりして、楽しく自己のものとしていた。
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