報告


  第8回NPOマネジメント講座
  編集のプロに聞く!
  NPOのニューズレター、情報発信のコツ

  ●講師:三浦 美貴さん(仙台リビング新聞社・編集長)
  ●日時:2007.11/29(木) 14:00〜16:00

 
11/29講座の様子
11/29講座の様子

NPOにとって「どうやって情報を多くの市民に届けるか?」は重要な問題です。今回の講座では、新聞やメディアに取り上げてもらうコツ、多くの人に情報を伝える術を学びました。
具体的には、実際に講師自身が仙台市内各所で集めてきたイベントのチラシを例に、良い点、悪い点をあげ、“より伝わる(人の目にとまる、情報誌に掲載される)チラシの作り方”や、日々何十件という情報を扱っている編集のプロの視点から、掲載されるためには何が必要なのか?掲載されないのは何が足りないからなのか?を聞きました。

1 ニューズレター作りの前に確認しておきたいこと。
発信先、配信先を意識した作り方をこころがけることが重要です。
作成したチラシをラックに設置する場合、前後のチラシが重なる部分ができます。上部8cmには目立つ工夫を施すことが必要です。
メディアに向けて情報を発信する場合には「ニュース性」のあるものを織り交ぜると効果的です。“今だからこそ取り上げたい”と思わせる旬な話題、時代の流れに沿ったものは取り上げられる可能性が高くなります。

2 ニューズレター作りに必要なもの
(1)発信日時 メディアに送る場合には特に重要(早く届いたものから掲載する新聞社もある)
(2)タイトル・見出し 読み手の心をひきつけるタイトル
(3)リード / (4)本文 / (5)団体名 / (6)所在地 / (7)連絡先
(8)担当者名 相手に手間をかけさせない。
(9)写真、または図面 / (10)参考資料
また、デザインの工夫の工夫も必要です。“ミセスが新聞折込チラシ1枚に目を通す時間は0,3秒以下”。チラシが目に入った瞬間、0,3秒で「読むか」「読まないか」を判断するというデータが出ているそうです。そのため、「リビング仙台」では、フロント面(1面)、終面の内容とデザインには綿密な打ち合わせを重ねます。読者モニターからも「ヴィジュアルから入る」という意見は多く「タイトル、デザイン、写真などが良い情報誌はつい手にとって見るし、文字が多いと手に取ることをためらってしまう」そうです。そのため、以下のポイントに気をつけデザインにも工夫や仕掛けを施すことが、重要となります。
(1)写真やイラストを効果的に使う
(2)文字の大きさ
(3)書体 伝えたい事に合った書体をつかう。書体によって読者に違ったイメージ与える。
(4)色

3 メディアへの配信
配信先の選定に気を配ることも必要です。自分の団体の情報を掲載してくれるような情報誌を選びましょう。例えば、女性向けのイベント情報は女性誌に送ったほうが効果的、子育て関係のイベントであれば、子育ての専門誌に送ったほうが取り上げてもらえます。そうすることで情報をより必要としている読者に届けることができます。

以上の点に注意して、皆さんも効果的な情報発信で多くの市民に情報を届けましょう。


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