8月26日(金)雷雨があがった夕方、NPOプラザ第1会議室で、参加者7名の開催となりました。'05年4月に施行された個人情報の保護に関する法律。
個人情報ってなに?と問われ、すんなり回答できますか?
個人情報とプライバシーは同じものですか?
個人情報の定義ってあるのですか?
この講座は、そんな疑問をスッキリさせて戴きました。
個人情報とは、特定の個人を識別できる情報、他の情報と容易に照合ができ、それによって個人を識別できる情報を指すそうです。具体的には、生存者の名前、電話番号、住所、メールアドレス、個人が撮影されている写真、名刺、理事会の役員情報、会員名簿、等などを指します。
講師の佐藤氏は、「むしろ名前や所属などを表明することで、人と人の繋がりが生まれるもの。個人情報は活用すべきもの・・・」というお話からスタートし、NPOにとって「個人」が最も重要なリソースであるので、個人情報の保護には“企業以上に敏感でなければならない”ということでした。
個人情報は保護するものだと思っていましたが、開示することで広がりができ、多くの方々とネットワークを結び、活動を展開していくことが可能になること。安易に保護ばかりに重きを要せず、臨機応変に考えていこうと思いました。「法律施行」には、素直に従うことで、万が一に備える事が必要なのだと思います。
●個人情報の保護・取扱に関するおさらい●
@個人情報を取得するときは、利用目的を出来る限り限定して、 本人に通知・公表することが必要
Aアンケートで記入してもらって作成したリストを使ってDMを送ると いった、明示した目的を逸脱する利用は不可
B名刺を受け取り、ビジネスの連絡に使う場合など、利用目的が明らかな場合は、いちいち利用目的を説明しなくてもよい
C個人データを委託先に渡す場合は、予め同意を得る必要がある。
D職場の同僚であっても、個人データを第三者に渡す場合は、予め同意を得る必要がある。
E電子メールのCCを利用する場合は、要注意。BBCを使うことをお勧めしますが、この場合「BBC」を使っての送信であることを
明記した方がよい。さらに、このメールを見たら、「削除してください」という明記も必要。
F不正に入手したことを知りながら名簿業者から名簿を買うことは、違反行為。
G入手先がわからない名簿は使わない。
H講師に名簿などを渡した場合、本来回収が原則。
I個人情報の取扱マニュアルを作成し、団体内部で共有し、 マニュアルに沿って管理していくことが望まれる。・・・ など
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