報告

 
 第11回人材育成講座
 資金調達に猪突猛進!でもその前に企画書を


 ●講師:大久保 朝江さん((特活)杜の伝言版ゆるる代表理事)
 ●日時:2007.2/15(木) 13:30〜16:00

 

NPOの活動を続けるためには、様々な場面で資金が必要になります。皆さんはどのように捻出しているでしょうか。
まず会費や事業収入などがありますが、大きな活動を賄えるほどのお金にはなかなか届きません。
そこで事業を継続したり、展開する上で必要な資金の獲得に助成金を受けるという方法があります。
今回の人材育成講座では、助成金の応募に不可欠な企画書の書き方について学びました。

助成金には、どんな団体にもチャンスがあるものから、活動が限定されているもの、プレゼンの有無など様々です。また多くの人に審査されるため、企画書作りは一次審査としてとても重要です。
活動を見てもらってからもらうものではなく、これから始める活動を説明しなければならないので、自分の団体の活動内容や目的、実績を振り返り、整理する必要があります。ここでは謙遜などせず、しっかりとPRすることが大切です。
次に企画事業内容ですが、まずは問題の背景をはっきりと浮き彫りにし、数値化したり事例を挙げます。そして事業提案。スケジュールや体制、活動の対象を明確にすることで、予算が見えてきます。最後に、それらの活動による効果や成果はどのような社会的貢献、公益があるのかを説明します。
その中で、事務・窓口・会計・広報などの役割は予め決めておいた方が良いことや、連絡先が携帯電話だけというのは信頼性に欠けること、予算は講師と相談するのも良い方法であること、また音楽会などでは著作権に注意することなど、細かいアドバイスがありました。

後半は講師の過去の助成金獲得の話題になりました。「講師の実体験をもとにわかりやすく説明していただきありがとうございます」「単純に金銭面だけでなく、自分たちがやりたい事業を見つめ直す必要性を感じました」などの感想をいただき、テーマよりも幅広い内容の講座となりました。


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