NPOにとってボランティアの参加は欠かせません。でも「ボランティアが集まらない」「すぐに辞めてしまう」など悩みの種となることもあります。
「ボランティアは、団体のミッションに共感する気持ちで団体と繋がっている。嫌なことがあれば簡単に辞めてしまうので、受け入れる団体側がケアしなければならない」と講師の大久保朝江さん((特活)杜の伝言板ゆるる代表理事)。ボランティアに長く活き活きと活動してもらうために、受け入れる側はどのような準備をすればよいのかを伺いました。
【受け入れの準備】
○ボランティアメニューの作成
まず団体の仕事を全て(日常業務・単発業務、小さな仕事も全て)書き出します。その中でスタッフ以外でもできるものを一覧化し、所要時間と必要なスキルを書き出します。これがメニューです。メニューごとに担当者を決め、ボランティアが来たときに仕事を教えられるように準備を整えます。
○面接
面接は必ず行いましょう。自分たちが何のために活動をしているのか、熱い想いをボランティアに伝えることが大事です。ボランティアには、何のために・どんな気持ちで来たのかを聞きましょう。
○ボランティアルール
ボランティアは無償の活動ですが、責任がないわけではありません。ボランティアするにあたってのルールをきちんと伝えましょう。
・自分にできること・したいこと、希望時間や地域を団体に伝える。
・自分に向いていないと感じたら、素直に自分の考えを話して断る。
・協調性を大切にする。
・プライバシーポリシーを守る。
・無償の活動であっても、約束したことは守る。
「大切なのは、ボランティアの『自分を活かしたい』という想いをきちんと受け止めてあげること。ボランティアは人と人とが繋がる活動だということを忘れないでほしい」との講師の言葉に、参加者は熱心に耳を傾けていました。
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