みなさんの組織では「時間内に終らない」「参加者が発言しない」「同じ議論の繰り返し」「いつも同じ人の発言ばかり」「何も決まらない」というような会議に対しての悩みを抱えていませんか。
そんなお悩みを解消するため、平成23年1月13日(木)に(特活)日本ファシリテーション協会会長の徳田太郎さんを講師にお招きし、「NPOのうまい会議の進め方」講座をワークショップ形式で開催しました。
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【会議をうまく進めるポイント】
(1)話し合いの「場」をデザインする
●話し合いの「段取り」をよくする
ボートに乗るとき、何が必要?
→うまく進ませるためには「オール(OARR)」が必要!
話合いについても同じことが言える
O = (話し合いの)ゴール
A = (話し合いの)プロセス
R = (話し合いにおける)役割分担
R = (話し合いにおける)行動規範
○「目的」と「目標」を明確にする
【目的】ねらい=WHY:「〜するために」
「何のために、この話し合いをするのか?」
【目標】成果イメージ=WHAT:「〜する」
「(話し合い)終了時にどうなっていればよいのか?」
○「〜について」「〜の件」という議題を追放しよう!
「〜について」という議題ではなく、何のためにどこまで話すのか具体的に明確にすることが必要
(2)「問い」で話し合いを活性化する
●何を「問う」か?
○起点(原因・目的・根拠・前提など)を問う 「なんで?」「どういうこと?」
○終点(結果・手段・主張・展開など)を問う 「それで?」「どうやって?」
○視点を問う 「ほかには?」「たとえばこう考えると?」
(3)対立を解消し、合意を形成する
●どのように対立・葛藤と向き合うか?
○視点を自由自在に変える
「視座」→「どの角度から」「誰の立場から」見るか?
「視野」→「どの距離から」「どの範囲を」見るか?
「視点」→「何に焦点をあて」「どこを」見るか?
○判断基準に焦点を当てる
合意の中で選択肢を徐々に絞り込んでいく
軸を組み合わせて選択肢を位置づけしていく
重みづけをして選択肢を比較、軽量していく
○二者択一の罠に留意する
複数の選択肢を統合して納得できる案にまとめる
残った選択肢よりもさらによい第三の案を作り出す
(場合によっては)両論併記により結論を先送りする
【終わりに】
(前面から引っ張るだけじゃなく)側面、後ろから支援していく、支えていく会議の仕方もある
経験を積みながらふりかえり、みんなで共有していくことが大切。
「会議を見直すこと」は「組織を見直すこと」につながります。この機会に一度、みなさんの組織の会議のあり方を見直してみてはいかがでしょうか。
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