8月30日、宮城大学を会場に地域づくりの全国交流会が、全国から三百余名の参加者が集い盛大に開催されました。引き続いて県内各地を会場に15の分科会が、様々なテーマを設けて展開されました。その中でも、第九仙台地域B分科会では、テーマを「NPOと行政のぱーとなーしっぷ」、副題を「おらほのパートナーシップ」としてパネルディスカッションを開き、行政とNPOが、NPO支援センターの運営を通して、日頃思っていることや課題、評価な
ど、熱く語り合いました。
パネラーは、仙台市民活動サポートセンターの管理運営を通じての、委託側 と受託側として、鈴木仙台市市民活動支援室長と「せんだい・みやぎNPOセ
ンター」紅邑常務理事。みやぎNPOプラザの曽根館長と同プラザ運営受託団 体の「シニアネットワーク仙台」佐藤副理事長、情報ネットの運用団体「杜の伝言板ゆるる」大久保代表の5名。コーディネーターは県の萩原環境生活部次長が努めました。
席上、NPOと行政のパートナーシップで運営されているNPOプラザの事例報告を中心に意見が交わされ、NPO、行政が互いに役割を分担し、1つの施設を運営することの難しさや可能性が浮き彫りになりました。
行政の仕事をなぜNPOが受託するのかについては、まず、NPOのミッションに合うこと、契約金額の多寡ではなく、自分たちが取り組んでいる活動が充実、発展すること、団体自らが力をつけていく、それから、政策提言を通して行政を変えることになる−など、実際の業務を踏まえた興味深い議論が繰り広げられました。
56名の分科会参加者は、今、注目の行政とNPOのパートナーシップが、仙台市や宮城県ではどんな形、どんな内容で取り組まれているのか、高い関心を持っていたようでした。
翌31日には、みやぎNPOプラザを会場に、「見ていがいん!地域づくり団体・NPO手づくり文化祭」が開かれました。NPOがそれぞれ工夫を凝らしたブースで、自慢の活動を披露し、200名を超える参加者も、みちのくYOSAKOIの踊りに加わったり、車いすファッションショーにモデルとして出たりと、主催者も参加者も一体となって楽しいひとときを過ごしました。もちろん、全国からお出でになった皆さんの交流が深められ、プラザがNPO花盛りになったのは言うまでもありません。
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