|
中島信博さん(東北大学大学院教育学研究科教授) |
|
藤井敦史さん(東北大学大学院経済学研究科助教授) |
|
荒川さん(宮城大学大学院)
|
|
渡邊さん(東北大学大学院)
|
|
松野さん(東北大学大学院)
|
12月7日(土)、今年度二回目となる地域NPO学会定例研究会が「多様なコミュニティビジネスを探る」と題して行われました。
最初に、基調報告として中島信博氏(東北大学大学院教育学研究科教授)から「地域スポーツにおける慈善型と事業型」というテーマで報告がありました。まず中島氏は、明治以降に国家主導で行われてきた日本におけるスポーツ政策を概観しながら、現在はスポーツが多様な主体から構成されつつある再編期であると指摘し、このなかにコミュニティビジネス的な「芽」が存在しているという説明がありました。続いて、藤井敦史氏(東北大学大学院経済学研究科助教授)から「イタリアの社会的協同組合と社会的企業」というテーマで報告がありました。報告の中で藤井氏からは、自身がフィールドワークを行なっている神戸のコミュニティビジネスの事例と比較しながら、イタリアの社会的協同組合について説明がありました。
次に、コミュニティビジネスやNPOに関心をもつ在仙の大学院生から事例の報告がありました。荒川氏(宮城大学大学院)からは仙台市西多賀における商店街活性化の方策について、また渡邊氏(東北大学大学院)からは仙台市におけるホームレス支援の現状について、さらに松野氏(東北大学大学院)からは横浜FCを事例とした「地域密着型」スポーツクラブについて報告がありました。3名の報告を受け、出席したNPO団体と学生との間で討論が行なわれました。予定時間を1時間以上超えてもまだまだ話が尽きませんでした。
今回合わせて5名の方から報告がありましたが、研究会のテーマどおり、コミュニティビジネスとはまさに「多様」である一方、むしろこれからはその多様性をある程度包括的に評価し議論していくことが必要になってくるのではないか。そのようなことを考えさせられた4時間半の活発な研究会でした。
(地域NPO学会事務局 松本)
|