7月26日(土)の宮城県北部連続地震発生後、県内では4つの団体が、Web上で災害救援ボランティアの情報を発信しました。
「みやぎNPO情報ネット」も週明けの28日(月)から情報を発信し、災害救援ボランティア情報へのニーズに応える中で、取材の時期や方法など、いくつかの課題を残しました。
それぞれの団体の情報発信作業から見えた課題について話し合う場として、10月18日(土)、4団体が集まってのセッションが開かれました。
セッションは、各団体の報告からスタート。
[各パネリストの報告]
●音羽博之氏
地震直後、町内の状況調査をしたくとも、渋滞で身動きがとれなかった。センターに情報を集約するために、外部で情報収集する「人」と「連絡ツール」が必要だと感じた。
●北川進氏
現地にスタッフを派遣して情報を待ったが、なかなか連絡がとれず、結局、現地のスタッフにお世話になった。届いた情報も、すべて集約してから発信するので、時間のズレが起きた。
●津田晃氏
情報の収集・発信は、途中、一部掲載内容にクレームが入り対処したこともあったが、大学生ボランティアの自主性を尊重しながら、口出しせずに行った。情報内容のチェックの甘さが課題となった。
●コーディネーター
大久保朝江氏(NPO法人杜の伝言板ゆるる 代表理事)
「情報ネット」では、定期的な取材と発信ができたと思うが、記録の保存に試行錯誤した。現地の状況を思うと、問合せの一本化が必要と感じた。
報告の後は、情報発信ツールとしてのインターネットの有効性を確認した上で、「信頼関係を基にした、どこからでも、メンバーの誰でもが情報更新できる“ツール”と“人的ネットワーク”」の構築の必要性が話し合われました。
いつ起こるか分からない宮城県沖地震。災害発生時に正確かつ迅速な情報の収集・発信のためには、今回の検証を活かしながら、すぐにでも動き出すことが求められていることを確認しあい、閉会となりました。
[パネルセッション 災害救援ボランティア情報の収集と提供を考えよう!]
●パネリスト
音羽博之氏((社福)鳴瀬町社会福祉協議会 福祉活動専門員)
北川進氏((社福)宮城県社会福祉協議会 みやぎボランティア総合センター スタッフ)
津田晃氏(日本赤十字社宮城県支部 事業推進課長)
●コーディネーター
大久保朝江氏(NPO法人杜の伝言板ゆるる 代表理事)
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