第1回 NPO支援センター研修
 「新しい公共」と宮城県の取り組みを学ぶ

 ●講師:佐々木幸則さん(宮城県環境生活部
         共同参画社会推進課NPO・協働社会推進班)
 ●日時:2011.7/29(金) 14:00〜16:00

 
講師の佐々木幸則さん
7月29日NPO支援センター研修の様子

 みやぎNPOプラザでは、県内のNPO中間支援組織や支援施設のスタッフを対象に、NPOを取り巻く課題や、NPO支援に欠かせない情報を学ぶ研修を行っています。今年度第1回目は、「新しい公共」を取り上げました。

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【「新しい公共」とは?】
第174回国会における鳩山内閣総理大臣施政方針演説によると、「人を支えること、人の役に立つことは、それ自体が歓びとなり、生きがいとなります。こうした人々の力を、私たちは「新しい公共」と呼び、この力を支援することによって、自立と共生を基本とする人間らしい社会を築き、地域の絆を再生するとともに、肥大化した「官」をスリムにすることにつなげていきたいと考えます。」とあります。
すなわち、従来官が独占してきた領域を「公」に開いたり、官だけでは実施できなかった領域を官民協働で担うなど、市民、NPO、企業等がともに支えあう仕組みや体制が構築されたものを「新しい公共」と言います。


【宮城県の取り組みとは?】
「新しい公共」の定着と拡大を図るため、国が実施する「新しい公共支援事業」を受け、宮城県は「宮城県新しい公共支援事業基本方針」や「宮城県新しい公共支援事業計画」を策定しました。特に企画提案を募集する、新しい公共の場づくりのためのモデル事業には、NPOと県や市町村が協議体をつくって応募する必要があります。
これは、多様な担い手が協働して自らの地域の課題解決に当たる仕組みの理解や認知が広がり、それらが将来的にも継続・発展していくことが期待されているためです。


 意見交換では、参加者から「新しい公共についてもっと時間をかけて議論したい」「NPOと行政の協議体はどのようにつくっていけばよいか悩む」などが出されました。 新しい公共の実現に向けての具体的な取り組みは、NPOや行政にとって初めてのことでとまどいもありますが、その成果には大きな期待が寄せられています。



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